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Hulu試聴日記・番外 草原の椅子
草原の椅子」2013年

※こちらは通常記事と違い、Huluオンライン試写会の感想記事です。
キャンペーン期間外においてはHuluでの試聴はできませんのでご注意ください。

草原の椅子・公式

バツイチの中年遠間憲太郎、
取引先の社長・富樫、
骨董屋の女性主人・貴志子
そしてあるきっかけから遠間の家で預かることになった
子供・圭輔たちが繰り広げるドラマ。

憲太郎、富樫、貴志子はふとした出会いから親睦を深めていく、
そんな折、遠間家では娘の知り合いの子供を預かることになる。
シングルファザーの子で、元母親から受けた虐待のトラウマを抱えていた子だった。
10日程度の予定だったはずが、父親は引き取りに来ようとしない。
元母親が遠間家に子供を引き取りたいと打診するも、
虐待癖をうかがわせるヒステリックな彼女に圭輔を渡すのは絶対にまずい。

圭輔を養子に迎えようと憲太郎は考えるが、
養育費や圭輔のケアを考えると現実的には無理なプランだった。
「君は施設に預ける」苦しい決断を圭輔自身に告げる。

一方、富樫もリストラを勧告した社員が自殺をしてしまい
自責の念で自暴自棄になりかけてしまう。
過去のトラウマから逃れられない貴志子もつれて、
打ちのめされた4人はポルトガルのフンザへ一緒に旅行に行くことに。
そこの光景や人々に触れてそれぞれは大きな決断をする。


て感じのストーリーでした。
八日目の蝉でお馴染みの成島出監督なので
ヒューマンドラマとして重厚な仕上がりになっています。

息苦しい社会に押し込められて、ひどい人間もいたりして、
圭輔ちゃんは救ってやりたいけど、
情だけじゃ子供は育てられないしーとか悩んだりするけど
そういう打算の被害者がまさに圭輔ちゃんなわけで…。
身近におこったら頭痛くなっちゃうよなあ。

そういうトラブルもあったりするけど、
まっすぐ向き合って乗り越えようとする、それが彼らを成長させます。

冷徹だった憲太郎は富樫に影響されて
そして圭輔と触れ合うことで人間として大事なことを学ぶ。

貴志子は押し込めていたトラウマを圭輔に投影して
母性を注ぐことでその傷と戦う決断をする。

富樫は「人情」を大事にする、THE難波の商人という人物ですが
社長という立場で冷徹に振る舞うべき場面では
その情が時には仇となってしまう。

「正しいことをし続けなさい」という劇中の言葉は
三人に三様の響き方をしたんだろうけど、
普遍的な言葉だからこそ、意味を持つことが重要になる(ちょっとわかりにくい・・・)

「正しいことをし続けなさい」とか普段言われても、無難に聞き流す程度ですわ。
この映画をここまで見て、あの場面でその言葉を耳にして
自分の中の「正しい」「正しくない」という価値や思いを
すごくしっくりと再確認できたのが驚きでした。

どうしてもこういう社会では重武装した価値観を持って過ごしがちです。
日本に戻った憲太郎たちもまた手垢のついた価値観に戻っていくでしょうが、
ふとした時にリセットしようと思えるって大事ですね。

9/10
いい読後感でした。
author:ピザ男, category:身の回り, 00:27
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