だいぶ昔に
SACDの仕組みとか特長とか紹介しましたが
理論的な部分だけだったので
実際の導入の仕方については触れていなかったことに気づきました。
まず、
SACDを実際に聞いてみたいよ、という人には
秋葉原は
石丸SOFT3に行くと
リスニングルームがあるので
SACDの実力、ピュアオーディオの雰囲気、
なんか場違いなとこ来ちゃったぞおらぁ感など
貴重な要素をじかに確認してもらえると思います。
泣かず飛ばず浮かず沈まず、クラシック界ではようやく存在感が出てきたかな?
という程度のSACD、にもかかわらずこのページを見てもらっていて
これから聞いてみようと思ってくれる人がいるということは
とても喜ばしいことです。(感謝)
SACDを聞くには
SACDプレイヤーか
SACD再生機能を持つ
ユニバーサルプレイヤーが必要です。
CDだとCDプレイヤーのほか、カーステレオやパソコンや様々なもので聞けますが
SACDは据え置きのかっちりしたプレイヤーしかないのが実情です。
それ以外に大きな違いはデジタルデータの扱いが…
とかはじめるといつまで経っても本題に入れないので…。
ズバリ
入門機の
オススメを紹介していっちゃいます。
1.パイオニア DV-585A 約12,000円〜
Pioneer DVDプレーヤー DV-585A
多分一番安くSACDを再生できる機械です。
ユニバーサルプレイヤーである本機は
広い再生フォーマットに対応しているので、
CDやDVDビデオはもちろんDVDオーディオも再生できます。
この値段で
マルチchにも対応しているのは驚き。
AV用途で買ってDVDのサラウンドもSACDもと、
色々な方向に使えるのが特長です。
ただし音質自体はSACDのレベルを鳴らすには厳しい感じ。
2.オンキヨー DPS-6 約84,000円〜
http://www2.onkyo.com/jp/product/products.nsf/pview/DPS-6?OpenDocument
ユニバーサルプレイヤーながら
オンキヨーのノウハウが活かされた音質も重視の本機。
専門機ではなくても音のクオリティは妥協したくない場合
このくらいの価格帯を見込んだ方がいいでしょう。
パイオニアの858とかを推したかったけど、生産完了みたいなので
オンキヨーとか
ヤマハとか、その辺になるでしょう。
ユニバーサルプレイヤーでこの価格帯は各社今ひとつ手薄なんで、
定評のあるIntegraシリーズとして存在感のある機種です。
3.ソニー SCD-XE600 約25,000円
http://www.ecat.sony.co.jp/AV-HiFi/products/product.cfm?category=SACD&PD=18741&KM=SCD-XE600
SACDの発起人であるソニーであることや、
私自身がソニーの音が好きだということもあって本機も紹介。
ピュアオーディオのプレイヤーとしてはかなり
勝負に出ている価格です。
普及が広がっていかないSACDプレイヤーへの一種のカンフル剤でしょう。
けれど音質に手を抜いてはSACDの存在意義にもかかわりますし、
ソニー自身の首をしめることにもなります。
本体での損得より、今後の展望を考えて
「とりあえず1台目」として
手にとってもらおうという、
採算度外視の思いが強いのではないでしょうか。
4.マランツ SA7001 約56,000円
http://www.marantz.jp/ce/products/audio/sacd/sa7001/index.html
ピュアオーディオ界では最大手の一つのマランツですが、
その地位に恥じないSACDプレイヤーの充実ぶりです。
実に6機種も現役で扱っているわけですが、
今回は最安の
SA7001を紹介します。
マランツのSACDプレイヤーは、多くの価格帯で
ソニーと同等やそれ以上の評判を得ています。
特に10〜30万円台は本当に名機と呼ばれる機種や
その後継機など
「マランツの音作り」の真骨頂がそろっています。
培われたノウハウを活かしていくことで、
コストを抑えたり、機能を削ったりしつつも
入門機と片付けられない実力を発揮しているのではないでしょうか。
とまあ予算別用途別で4機種を紹介しました。
AVも導入して
サラウンドなどを重視したいのか、
純粋に
音楽を鳴らす環境を目指していきたいのかなど、
状況に合わせて選んでいけばよいかと思います。
本格オーディオはまったく初めてで
スピーカーや
アンプも必要になる場合
初期投資は結構大きくなってしまいます。
バランスを考えるとアンプ、スピーカーそれぞれプレイヤーと同じくらいの
価格で選びたいので、1番下のモデルから入るのが無難かなあと思います。
買うときには
店員さんとよく検討して決めるか、
オーディオに詳しい友人についていってもらうのがよいと思います。
店員は音決めより利益優先で売りつけてきたり、
友人次第では傀儡や人柱にされてしまう恐れがありますが…
買う前に色々と悩んで財布と格闘したり、
どんな音が出るんだろうと妄想するところから
すでに
オーディオライフは始まっています。
じっくり悩んで納得のいく買い物ができたら
次はSACDの
ソフトです。
次回は拙ピザの聞いたSACDの中から
いくつかオススメをピックアップして紹介していきましょう。